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2024年02月29日 暗視カメラシステム

暗視カメラシステム


暗視カメラシステムとは

● 測定温度をカラーヴィジュアルで表現。霧や煙があっても温度差から画像表示可能。



1.熱感知カメラ

熱感知カメラは、温度の値を表示するものではなく、その代わりに、その環境における物体から放射される赤外線(IR)エネルギーの状態をキャプチャし、熱い物体は明るく表示され、冷えている物体は暗く見えるようカラーパレットにリアルタイム画像を生成します。
赤外線(IR)エネルギーは、原子や分子の振動によって生成され、可視光と同様に反射、屈折、吸収及び放出が行われます。
物体の温度が高い状態は、これらの原子および分子の運動量が大きい状態を示しています。

アモルファスシリコン(a-Si)は、マイクロボロメータ·アプリケーションに適切な電気特性を示します。
これは、CMOS基板上に均一に付着しやすく、シリコンマイクロエレクトロニクス技術と完全な互換性があるためで、半導体の電気抵抗は、温度及び材料の特性である活性化エネルギーに対して反応する事になります。

2. 熱感知アプリケーション

構造検証

赤外線カメラは、対象物の絶縁状態を確認するために、建物の機能・性能を検証する用途で使用されているます。
家庭用検査業界では一般的なツールになりつつあり、漏れを見つけ構造設計を検証し水分の侵入を見つけることが可能になっています。

回路診断

熱パターンの識別によって、絶縁不良や過負荷な電気回路部分を診断するために使用することができる為、 熱画像カメラが使用されています。

赤外線カメラアプリケーションのいくつかの例

・変電所の電気検査 – 建物の熱の熱損失検査
・放射加熱配線や配管の位置確認 – 錆びや腐食のある可能性の位置を確認
・ビル用フラット屋根リーク検出
・ボイラーチューブの熱的パターンを検出
・メカニカルベアリング点検
・冷凍装置における絶縁漏れを検出などがあげられます。



3. 工業用途の利用例

様々な工業用途でご利用いただいております。

・電気·電子機器の過熱や冷却状態の確認
・送電線や電力変換システムの過熱状況をチェックや
・パイプラインの分布状況を分析
・工業炉内耐火レンガの劣化状況のチェック
・自動車や航空機用部品の温度を測定
・工業用機械や電気部品の劣化をチェック
・電子製品の製造プロセスにおける任意の不良品を識別
・化学タンク内における熱分布/圧延工程における熱分布管理
・金属疲労箇所の診断
・非破壊検査


4. 建物検査への利用例

優れた温度差の表現性能を使って以下のような導入事例がございます。

・壁等の構造に問題がある場所を検出し、建築構造を安全に点検
・建物内部のエネルギー消費量・温度・湿度・電力に関連する問題を検出
・ガス漏れ箇所の点検


5. 製品の特長

1)耐熱性脳

CXシリーズは、50 Hzまたは60Hzのリアルタイム熱画像カメラシステムをサポートすることができます。高解像度かつ高性能カメラが画像を表示している間に記録することが可能です。提供される映像フォーマットは、CCIRのPALおよび必要に応じてNTSCとなります。


2)柔軟な検出

迅速かつ簡単に、視野内に存在するホットスポットのような熱分布関連データを収集します。


3)使いやすさ

熱分析は、リアルタイムでサーマルカメラ内で行われ、適切な出力信号は、温度の状態を示すために提供され、シーン内の最高温度をリアルタイムで画面に表示し続けます。
アラーム温度スレッショルドは、インストールの前に、または試運転中に設定することができます。 アラーム温度は、測定箇所の周囲温度以上に設定する必要があります。
警報出力は、ハード外部アラームに配線することができ、任意のホットスポットを自動的に検出し、アラート記録を行います。


4)ソフトウェア – それは24時間365日警戒の目となります

CX320はコンピュータから制御されます。
1画面の中にすべてのパラメータが表示され、制御可能。すべてのアラームイベントが自動的に記録され、保存されます。
ホットスポットが検出された温度を監視する必要がある場合、疑わしいアイテムにカーソルをあわせ連続的に温度をモニタすることが可能です。この温度は、解析ソフトウェア内に表示可能で、時間経過に対する温度変化を監視することができます。
これは、コンポーネントを交換する必要がある場合等のようにある程度のOD(origin-destination)予測が可能となる。
CX320s提供ソフトウェアから設定されているアラームと等温線を、監視画面から制御されているホットスポットは検出され、さらなる調査が必要であることが予測できるようになります。

熱画像はレポートにロードされ、離れた場所で印刷することができます。
それによりエンジニアはレポートをもとに監視場所を訪問することができます。
熱画像・レポートによって作業員はすぐに状況の評価を行うことができます。また、任意のイベント紙のトレイルがあるでしょう。これは、時間温度履歴を提供することも可能です。
カメラがアラームに入ると、その画像は、アラームの時間がフルスクリーンに特徴的なアイコンで表示されます。

黄色と赤の表示色は、カメラが温度の上昇を検出したことを警告するアラームとしてオペレーターが気づきやすい仕様となっています。